
目次
アリババはBtoBの卸売サイトであるという前提
まず最初に理解しておかなければならないことは、アリババはタオバオとは違って、
小売用のサイトではなく、卸売用の問屋サイトであるという点です。
もちろんアリババのほうが安いから、メインの購入先にしなくてはならないのですが、
日本人の感覚で「良品100%」を求めても、相当裏切られることになるでしょう。
商品の品質がよくない
アリババの商品には、品質がよくないものも多くあります。もちろん凄く良い商品にもめぐり逢えるのですが、
なかには安かろう悪かろうが普通に存在します。日本人には気になる箇所も、中国人はあまり気にしないことも多く、
「これのどこに文句があるの?」的な態度で、意識の違いを感じざるを得ません。
もちろん、そんな時は返品に応じてくれません。
仕入れ量を増やすほど単価が安くなるアリババですが、品質面は絶対考慮に入れなくてはいけないので、
まずはなるべく小ロットをテスト仕入れすることをオススメします。
受注してから生産を始める
アリババの店舗のなかには、受注してから生産を始めるところも少なくはありません。
毎回購入してると、大体傾向がつかめてくるので、この商品は「時間がかかる」から、
特に早めに発注しないといけないとか、わかるようになってきます。
商品がすぐに発送されなくても、小売店ではないからと割り切り、我慢することも必要になります。
いきなり品質が落ちることがある
テスト仕入れで小ロットを仕入れたときは、普通に品質が良かったものが、ロットを大きくしたら、
まるで別物のような低品質になってしまう、これはアリババ仕入れでは、あるあるですね。
テスト仕入れとかではなくても、前回購入した1000個の品質に特に問題がなかったので、
今回も問題ないだろって、1000個発注したら、別物レベルの低品質だったりとかも
凄いショツクなんですが、KENGOもたまにあります!(泣)
原因は様々ですが、商品の質がいきなり劣化することは、中国仕入れでは珍しくはありません。
中国人が指揮を取って動かす中国工場の品質レベルなので、解決策を見出すのはなかなか難しいですが、
もしそうなってしまったら、酷い商品は返品してもらえるように、代行会社にお願いするしかありません。
それが中国仕入れだと理解して、経験を積み、信用できる工場やおろし問屋を見つけることが、
唯一の解決策と言えるかもしれません。
返品・交換に応じない
品質の悪い商品や欠陥品などが代行会社に届いた場合、代行会社のかたに「返品・交換」の交渉をしてもらうようにしましょう。
しかし、いくら代行会社のかたが「返品・交換」を要求しても、まったく聞き入れてもらえないことも多々あります。
日本ほど消費者保護に対する環境が整っていないですし、日本人には気になる箇所も、中国人は不良とは認めてくれないケースも多いです。
アリババで取引をするということは、失敗も自己責任と割り切って取引する必要があります。
とはいえアリババの場合は代行会社によるアリペイ取引のため、ある程度は代行会社が交渉してくれます。
不良品率が多いのは頭が痛いのですが、それを差し引いても旨味があるのがアリババ仕入れです。
最小ロットが1つとなっていても、単品での取引をしてくれない
アリババの商品ページでは最小ロットが1つからになっていても、実際に1つからでは販売してくれないことがあります。
中国ではネットで商品を購入する際に、チャットで商談する商習慣があります。
これは、ネットの商品ページで確認できる情報は、中国人からするとそこまで信用できる情報ではないということを意味します。
商品の品質がよくない、全部が在庫処理品やB級品だった
価格が極端に安かった場合は、何かしら問題がある可能性もあります。
中国商品でも品質が高い商品は高く取引されるので、販売者も高く売りたいわけです。
工場で出るワケあり品は、店舗としても処分したい在庫になるため、安売りで処分販売される可能性があり、
それを仕入れてしまうこともあります。
まとめ
KENGOも仕入れた商品の半分以上が欠陥商品だった!ということも1度や2度じゃありません。
アリババの商品の場合は、工場に近い立ち位置の中国製品のため、タオバオのように、小売商品として消費者向けに精査される前の状態と考えてください。
このようにさまざまなリスクもありますが、よいサプライヤーを見つけて行くことが、ライバルセラーとの差別化にもなるので、例え失敗したとしても、どんどん取引を重ね、経験を積んでいくしかありません。
文化や価値観も違う国ですから、ビジネスをすれば、つまずくのは仕方がないことです。
アリババでの取引は、問屋からの仕入れという意識に切り替えることが必要です。そのうえで、長くお付き合いできるサプライヤーを見つけていくしかないのです。
いきなり品質が落ちることがあるので、信用できる工場や卸問屋を開拓するしかありません。
また返品と返金に応じない店舗との取引は、できれば避けたいので、どうしてもその商品が必要であるならば、
なるべく他のサプライヤーから購入できるようにしておく必要があります。